スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:-- 】 | スポンサー広告 | page top↑
心筋炎のこと
昨日、『ウイルス性劇症型心筋炎』と診断され、過去に心筋炎で、亡くなった彼女らの事を思い出してしまいました。


心筋炎とは、心臓の筋肉(心筋)に炎症がおき、心臓としての機能を低下させる、恐ろしい病気です。
心筋炎は大きく別けて2種類あります。
ウイルス性のものが大半ですが、膠原病や炎症性疾患による続発性の心筋炎もあります。
私は、後者の心筋炎にもなった事があります。


私も過去何回もこの心筋炎で、いのちを落としかけそうになりました。
一度は1歳の頃。2度目は4歳の時。3度目は7歳の時、4度目は13歳です。
私の記憶にあるのは、7歳と13歳の時だけで、いずれもインフルエンザが原因でした。ベッドの上で、泣きながら夜が明けるのを、ひたすら待ったものでした。1カ月意識が戻らなかった時もあります。



入院中に出会った仲間。
ボランティアで関った子どもたち。
知り合いの子ども。
ネットを通して知り合った仲間。


心筋炎で亡くした子どもの親御さんともお知り合いになり、色々なお話を聞かせてもらったこともあります。


ただの風邪だと言われ、その僅か数時間後には、死亡宣告・・・。
心筋炎で亡くなってしまった、私が知っている子どもたちは少なくとも16人います。そのうち、直接関った子は、8人でした。


この数字を見ても、心筋炎は、稀な病気だと言い切ることができるだろうか?
そう言って、逃げてはいないだろうか?


『稀な病気だから、早期発見は難しかった。』
そんな言葉で、最愛の我が子を亡くした親は、納得できるものだろうか?


親が『いつもと何か、違うんです!』と訴えているのに、はなから親の過保護だ、うるさい母親とされ、さっさと診察室から追い出されてしまう。
そんな現実が、日常社会の中に潜んでいます。


元主治医が言っていた。
『母親は子どもが第一にかかる、最良の主治医だ。』と。病気の時だけに診る医者より、一日の大半をそれこそ、子どものそばに、常にいる母親の方が、良く子どもの状態を診ている。
自分の症状を自分でうまく表現できない小さな子どもは、それこそ母親が子どもの代弁者である。
医師にとっては、貴重な情報提供者だ。
なのに、考えすぎ。と処理できるだろうか?


心筋炎は稀ではない。
実際に私は我が子を心筋炎で亡くして、裁判で最後まで闘った親御さんを知ってる。


確かに日常の診療ではあまり見られない。でも、風邪の中のほんの一握りの重症児の中には、この病気が潜んでる事を頭の隅っこにでも、思っていてほしい。



“知らない。”
で済まされるものでしょうか?
一体あと、何人犠牲になればいいのですか?
あと、何人犠牲になれば、
『珍しい病気』ではなくなるのですか?


あるお母さんがこんなことを言っていました。
『ただの風邪だと言われ、娘はその僅か17時間後に死んだんです。ただの風邪でどうして死ななきゃいけなかったのですか?』


僅か数年でいのちを絶たなければならなかった彼女たちが、残してくれた課題はたくさんあるような気がします。


心筋炎はとっても、怖い病気です。
だからこそ、すぐに見つけてほしい。


でも、私に関る医師たちも心筋炎は通常の外来診療では見つけるのが、非常に難しいと言います。
風邪と酷似している心筋炎の症状。
でも明らかに違う点がいくつかあるのです。


熱のわりには、頻脈がある。
胸痛を(小さな子どもではお腹が痛いと表現することもあります。)訴える。
チアノーゼ、四肢の冷感。
呼吸が速い。
元気がない。
食欲がない。
嘔吐や吐き気が激しい。
頭痛を訴える。
放っておくと眠ってしまう(傾眠傾向)。


一見すると風邪と良く似ていますが、ふつうの風邪ではチアノーゼや四肢の冷感はまずありません。そしてあまり、熱が高くないのに、脈拍が速いのも心筋炎の特徴です。通常の風邪では、傾眠傾向は出ません。
心筋炎の子どもが悪化した時には、とてつもない睡魔に襲われ、放っておくと、何時間も眠ってしまうようなことがおきます。尋常では、そこまでなりません。


心筋炎は、とても怖い。でも早期発見も難しい…。
悪化した時に、または悪化してから、見つかることが非常に多いです。
医師の中にも、『心筋炎』という病気を知らない人が、多い。その現実は、子どもを持つ親にとって、どれだけ無知な世界に生きている事を実感するでしょう。


心筋炎は、ふつうの『風邪』の中に、紛れ込んでいるんです。
風邪ではない、何か違う。いつもとは何かが違う。
多くの母親たちは、そう感じるといいます。


親が『何かがいつもと、違うんです!』と、訴えても、次のカルテを出され、看護師に診察室から追い出されます。
悪化して、入院しても、そのまま診断がつかないまま、死亡宣告を受けてしまう事もあるのです。
中には、死亡解剖で、病名が明らかになったケースもあります。


子どもが訴える症状にも、それは子どもの我がままだと捉えられ、真剣には向き合ってくれないお医者様もいます。


私が小4の時、こども病院で診察を受けた時の事です。


当時診察してくれた日直医は、訴える症状は、すべて『風邪』だと、診断し、帰されました。
帰っても、良くはなりません。


その日の夜。
次第に不整脈が出始め、意識も朦朧としてきました。
救急車で運ばれた私は、脱水状態。と言われ、入院することになった。
しかし、治療という治療は、ただ、点滴による、水分補給のみ。
私はひどく、震えていました。そして、心臓が止まり、そのまま17日も意識が戻らずにいたのです。


心臓が停止した後、循環医の診察で、心筋炎とはじめて診断されたのでした。


過去に、何度も心筋炎を起こしているのに、それでも、見過ごされてしまうのか?
単純な病気ではない。
いのちを持っていってしまう、恐ろしい病気なのです。


どうか、一般社会にこの病気を知ってくれる人が増えてほしい。そして、増えてくれなければ、いけないと、切に願います。



“医者任せにしては、いけない。”


心筋炎で亡くなった子どものお母さんから発せられた言葉です。


もう二度と、あんな悲劇を繰り返さない為に。


彼女らのあどけない笑顔が、浮かんできます。
スポンサーサイト
【2006/11/22 14:11 】 | 病気 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
<<生きている限り。 | ホーム | I先生との出会い>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。