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小児病棟でのいじめ。

昔、県立こども病院に入院していたとき。
長期入院中の子ども同士のいじめが、あった。



小4の時あたしは地元を離れて、遠い隣町の総合病院に、長期入院する事になった。
入院してたある小児病棟で。



仲間がお星様になった時、その病棟には、決して聞けない雰囲気が、暗黙の了解と化して、
こどもたちの間で、ある一定の圧力がかかってた。
「こどもだから。」何も分かるはずがない。ごまかしが聞くと、疑いもなく思っている大人たちの姿。
助け合いもあったけど・・・、いじめもあった。
先に退院して行きそうな子を、ターゲットにする法則。
そこには、社会の縮図。たった「子どもの・・・」と言えど、感じる事は、ちゃんと小さな胸で、感じてる。



私が通された部屋は、4人部屋だった。
まだ、9歳だったあたしがその部屋では、最年少で、後の3人は、中学生のお姉ちゃん。
あたしは、毎日泣いてた。いつも一緒だった母とはじめて、別れて、こんな遠い町での、知らない病院
での、生活に。これからの不安、感じて。
その時、同室だったおねえちゃんが、優しく遊び相手になってくれたし、しんどいときは、背中さすって
くれたりもした。
人見知りが、激しいあたしは、なかなかその環境に、なれなくて。
主治医になった先生は、地元のこども病院の主治医の同期の先生で、とても優しかったけど。
泣いてたら、話し聞いてくれたし、泣きやませてくれたし。
でも、看護師さんは、みんな、怖かった。
今では、考えられないような、閉鎖病棟。小児病棟には、厳重の扉で、鍵がかかってた。
親の面会も、院内学級がない、週末のみ。
ある意味、寮生活。
あたしは、耐えられなかった。その生活に。治療の為に、こんな地元でもない、見知らぬ土地で、
ひとりで、がんばるには、あたしはまだ・・・弱すぎた。
自分で、決めて、親とも主治医とも相談して、話し合って、がんばってくるって。
決めたんだけど。



でも、まさか。
こんな辛い場所とは、思わなくて。



そこで、見た光景。
患児同士のいじめ。看護師さん、知らぬ顔。
患児同士が、喧嘩しだしても、見て見ぬふりする、大人たち。
誰も、とめてくんない。


あたしが入院した翌日。その光景を、見てしまった。
小2くらいの女の子が、半年の入院生活を終えて、退院が決まった。となっていたいた、矢先。
病棟全体での、その子に対する嫌がらせが始まった。
いじめの内容は、詳しくはしらない。人の事構ってる余裕、なかったから。
自分の病気で、自分の事で、精一杯。
でも、確か、教科書に落書きされたり、無視したり、悪口言ったり・・・きっと、そんな事だったと思う。
その女の子は、泣いてた。
私が、入院した夜。その病棟では、食事は、食堂で皆で集まって、食べるという形式だったのだけど、
親と離れた心細さと勝手が分からない、病院に戸惑い、スタッフも、そっけない。
いつも、温かく見守られていたあたしには、耐えられない日々だった。



食事どころではなくて、ずっと泣いてたあたしに、看護師さんは、声をあげて、叱り付けた。
看護師さんに連れられ、食堂にいくも、食べる気になんて、さらさらない。
ずっと、机に伏せて口、閉ざしてたあたしに、その女の子は、ティッシュペーパーを持ってきて、あたしの
前に置くと、ニコッて笑いかけて、
「一緒に、食べよう。」
って言ってくれた。彼女の優しさに、ここに来て、はじめての温もりを感じたんだ。
その子が、いじめられているのが、耐えられなかった。
でも、あたしには、何も出来なかった・・・。声かける事も、誰かに救い求めて上げる事も。
彼女が、看護師さんに、いじめを打ち明けた時も、看護師さんは、
「そんなの、地元の学校に戻ったら、される事よ。そんな事で、いちいち気にしてたら、元の学校に、
戻れないよ。」
と突っぱねられてた。
恐らく、この病棟で、以前にもいじめがあったに違いない。
見て見ぬフリをする、病棟のスタッフ。


闘友が旅立っても、誰も、スタッフに聞かない。
聞かせない雰囲気。暗黙の了解で、誰にも教わらなくても、新しく入った患児にも、自然と伝わっていった。



入院してから、3日。はじめての面会日に両親が、来てくれた時。
あたしは、泣き叫びながら、帰りたい。と訴えた。
そして、病棟のいじめの事も、打ち上げた。スタッフが患児に関心示さない事も。
母は、これほどまでに、泣き叫ぶ私の尋常じゃない姿見て、
強制退院したい。と看護師に言った。
でも、この日は、休日で、主治医は休み。当直の医師が話しを聞いてくれたけど、独自に判断は出来なく、
それは、まだこの病棟に慣れて居ないから、だとか、子どもの我がままだとか言って、散歩する許可だすから、
ご両親と良く話し合うようにと、両親と病院内を散歩した。
でも、あたしの意思は、堅かった。何が何でも、帰る!
両親も、強く希望した。当直医は、根負けして、今日とりあえず外泊して、また明日もう一度戻ってきて、
主治医と話し合う事。を条件に、一旦、返してくれた。



その夜あたしは、家族に囲まれた中で、安心しきって、眠った。
病院では、決して眠れなかった。久々の安眠。
でも、その翌日。また、病院に戻らればならない。
病院に行く前に、地元の子ども病院の主治医に連絡して、向こうの主治医に、退院させてくれるように、
頼んだ。それから、病院に、2時間かけて、母と行った。
こども病院の主治医から連絡受けた、総合病院の主治医は、しぶしぶながら、退院を許可してくれた。
あたしは、ここに居た、3日間。食事も一切、とらなかった。
スタッフ達への、ささやかな抵抗・・・だった。
その話を、友達や学校の教師にした時、
「あんた、良くそんな抵抗できたな。ある意味すごいわ。あたしだったら、空腹感に負けて、食べるけど。」
って笑われた事があった。。
だけど、あの時は、必死だったんだよー。



もう、2度とここへは、来たくないって思った。
あの、小2のいじめられてた女の子は、あたしが退院して、週末に荷物を父と取りに病棟へ来た時、もう、退院
していなかった。
何だか、悲しくて・・・助けられなかった自分が・・・情けなかった。
自分より年下の彼女を救えなかった自責。彼女は、あたしに、ぬくもりをくれたのに。
「一緒に食べよう」って、優しい言葉、かけてくれたのに。
あたしは、逃げた。彼女は、どんな思いで、この入院生活を、過ごしていたのだろう。
そして、退院したのだろう。



病院は、色んな経験をする場所。
いい思い出も、悪い思い出も・・・。
小児病棟で、起こったいじめ。それは、決して特殊な例ではない。
公には、ならなくても、どこの病棟でも、ある種のいじめは、存在する。
長期に入院してる子が、退院を間近に控えている子めがけて、攻撃する事も珍しい事じゃない。
籠の中の鳥だから。
自由になる友が、羨ましくて。
誰よりも、人の痛みを分かってる子程、自分との違いを大きく感じてる。



あれから、7年。
あたしは、あの病院には、もう行って居ない。たった、3日間だけだった。
でも、あたしにとって、色々な事を学ばせてくれた入院でもあった。
はじめて、親と別れ、地元から離れて、全く新しい病院で、生活した。
その期間、たった、3日間だけだったけど、あたしにとっては、3年もいたような、長い長い時間だった。
そこから、見えてきた事。
時間がたった今だからこそ。見えてきたものがある。
友達が、あの小児病棟へ入院した時、面会や病棟の制限もゆるくなってると聞いた。
いじめの連鎖は、途絶えられたのだろうか?



小児病棟で見た、繰り広げられていた、いじめ。
その連鎖を食い止められるのは、周りの大人、スタッフ達だ。
あれから、7年もの月日が流れ、スタッフもだいぶ変わっただろう。



子どもは、自分と違う何かを見つけると、その違いを敏感にキャッチする。
それは、病気あるなし関係なく、子どもは、そういう生き物。



あたしも、「普通の子」と、ちょっと違ってる。
「ふつう」って何?
あたしがおかしいのか、周りがおかしいのか?そういったズレは、ずっと抱えてた。
いろんな事乗り越えて、少しずつ大人になってきた今も、引きづってる。
でも、周りが見渡せるように、背が伸びた今は、それが、あたし自身なんだと。自分の個性なんだと。
自分をいじめないで、そんな「ちょっぴり変な自分」の事。優しく思えるようになった、ケドね・・・
ほんと、少しだけ・・・だけど。


「生きる」って、「思い出」を重ねてくことでもあるけど。
だけど、その「思い出」は、きっと、「今日」に続いてる。そして、「明日」へと続いてく。
その時は、感じなかった感情も、過去になれば、自分の生きてきた実感として、ココロに宝石のように
キラキラと大切に感じる。・・・そういうことって、あるんだね。。。



あたしは、今まで、たくさんの病児や親御さんと出会ってきた。
我が子の為に必死に、病院に通い続ける親。
仕事と家事の両立で、なかなか面会に来られない親。
我が子が障害や重い病気と告知され、真っ暗な暗闇の中、光さえ見えない絶望を抱いて。
そこから、希望という光、追い求め。
意味は分からなくとも、我が子と一緒に歩もうとする親の成長する過程も・・・見てきた。
障害抱えても、明るく振りまわって、子どもに負けないくらい、明るさを、病棟に届けてくれる
親達。その親御さんの姿勢に、我が子と生きる、向き合う姿勢に、どれほど力を与えてもらったか・・・。



病気や障害を抱えた子どもを持つ親は、多少なりとも「将来への不安」は抱えてる。
我が子を思えば、思うほど。
死ぬまで、自分が抱えこまないといけない問題。
無意識に襲い掛かる、重圧、重荷。
育てても、(老後)何も、返ってこない。
今までの、子への期待の破棄。無力感。
未来は、暗澹たるものだらけ・・・。
なぜ、うちの子が・・・?


一度や二度、障害を持つ親御さんは、思うでしょう。
あたしは、親の愛情を感じてる。愛されて居ないわけでは、決して無い。そう思った事も、ない。
ときには、重たいくらいに。



病棟で出会った子や親たちに、いっぱい勇気もらった。
辛いときは、励まし合い、悲しい時は、見守り、嬉しい時は、共に分け合い。
同じ敷地に、赤の他人同士が存在してる、そんな奇妙な病棟社会で、いろんなものを見、
いろんなものを、感じてきた。



時にそれは、辛いものでもあったけど、素晴らしいものでもあった。



あの時の、入院は、決していい思い出では、ないけれど、私の人生の糧を大きくしてくれたもの
であるのも、確かだ。



あの、女の子は、今どうしているだろう。
元気に・・・しているのかな・・・?


あの時、励ましてくれて、ありがとう。
力になれなくて・・・ごめんなさい・・・。


 


 

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【2006/12/09 14:07 】 | 過去の入院日記 | コメント(6) | トラックバック(1) | page top↑
<<日本の情勢と移植について。 | ホーム | 精神科とカウンセリング。>>
コメント
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そうですね。どこの病棟でもあるのかもしれませんね。

私の入院した小児病棟でもあったかもしれません。
その病棟では学校のように朝会というものがありました。そこで先生(?)というか看護師ではなく勉強をおしえてくれる方がいらして、午前中のある時間一定のプリントや写生画などを見てくださるのです。かけた絵はトイレや詰所まえに貼ってくれるのです。プレイルームなどなかったので、各自のベッドをまわってくださるのですが、何か問題があると、朝会をするので何号室に集まってください。となります。
それはそれは奇妙だったので今でも覚えていますが、○○ちゃんが嫌な思いをしました。みんなで考えましょう。的なものです。そして最後は謝らされて、握手してみんなで拍手。

その時11歳だった私はあまりのバカバカしさに笑いそうになったもんです。
表面だけの平和。

そんな中にも面白い事もありました。
夜にきもだめしと称して病棟の奥においたぬいぐるみをとってくるだの・・・。わたしの向かいの病室は男子の部屋だったのですが、盲腸炎で入院してきた女の子がラブレターを渡してそれが大問題になった事もありました(笑)

病棟で仲良くなった子とはしばらく文通したりしてましたがその後会うことはありませんでした。
あまり急変したりしなかったのですが、喘息の子の苦しそうな様子だけはなんとなく覚えています。
その女の子はまだ7歳でお姉ちゃんといってなついてくれたので、夜は紐をつないでひっぱりっこしながら寝たり、私は5ヶ月いたのですが外科だったので内科の子とは一緒になったことはありません。

その女の子はどうしてるんでしょうね?
きっと優しい女の子に成長してると思いますよ。
Ressarさんと同じように・・・。

世の中の人がみんな心が健全ならきっといじめはなくなるでしょう。
認め合えて豊かな未来を想像できるでしょう。
きっときっとそんな日がくる事を祈って・・・。



by:kazuko | URL | #-【2006/12/10 20:54】 [ 編集] | page top↑
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そうですよね。
表面には、現れていなくとも、いじめって、どの社会にでも、存在するものですよね。

色んな出来事がありました。
とても、こんなページには、かききれないくらい。中身の濃い、人生送ってきたんだなぁ~としみじみ、感じています。

入院中の出来事は、痛い。辛い。しんどい。苦しい。悲しい。切ない。。
そんなマイナスな感情を抱く場でもありましたが、私にとって、幼い時の入院=辛い記憶。だけでは、決してありませんでした。
しんどい事も沢山あったけど、今こうして過去を振り返った時。
それらは、私の経験として、語れる材料っとなりましたから。

子どもの頃の入院なんて、するべきじゃないし、しないに越した事はありませんが、その全てが、マイナスでは決してなかたと思っているので・・・。

病院にいる子どもたちに、笑顔が届きますように・・・☆彡
でもって、病院にも、素敵なクリスマスが訪れますように・・・☆彡
院長先生のサンタさん☆
今年も病院に来てね!!
by:Ressar | URL | #-【2006/12/12 14:09】 [ 編集] | page top↑
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このコメントは管理者の承認待ちです
by: | | #【2010/07/03 22:38】 [ 編集] | page top↑
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このコメントは管理者の承認待ちです
by: | | #【2013/02/11 05:38】 [ 編集] | page top↑
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このコメントは管理者の承認待ちです
by: | | #【2013/04/18 14:49】 [ 編集] | page top↑
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このコメントは管理者の承認待ちです
by: | | #【2014/12/23 14:42】 [ 編集] | page top↑
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育児や子育ての悩み解決。育児・子育ての支援情報公開 育児、子育ての悩み解決支援【2006/12/20 09:52】
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