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終わりのない病気
いつまで頑張れもいいの?
いつまでこのままでいなきゃいけないの?
いつまで…?

しんどいの。とっても。
だけど、それを、言葉にすること出来なくて。
周りに言う事、出来ない。

よく、言われる。
『病院、変わったら?』
『入院したら?』

でも。そんな簡単な事言って。
あなたは、何も知らないから、そんな事言えるんだよ。所詮、他人だから。私が、ここまで、どんだけ必死で、歩いてきたか。あなたに、分かりますか?
私の人生の一部しか、携わっていない、見つめていない、あなたに、言われたくないのです。

私が、病院を変わるという事。
それが、どんだけ、いのちがけである事なのか。
あなたは、知らない。だって。あなたは。私ではないから。どれだけ、しんどい姿を見せても。あなたは、所詮あなたであって。私ではないから。本当のしんどさは、痛みは。分からないのです。
長年、診て来てもらった病院。先生。
生まれる前から。生まれた時から。診てもらっている病院。中には、主治医も担当医も、看護師も。外来も病棟も、どんどん変わって。知っている人も少なくなった。でも、あの病院には思い出があるの。あの病院で私は育ったから。設備が整っていなくても、大きな病院でなくても。あそこで、私は育ったの。
あなたが、知らない時間、時を、私はあの場所で。
仲間と、親と過ごしてきたの。

『もっと、大きな病院に。ちゃんとしたところで診てもらいなさい。そしたら、治るから』
と周りから言われ。転院も真剣に考えて。
病院も、本気で移ろうと思っていた。だけど。セカンドオピニオンをどれだけ、とっても。言われる事は決まって同じ。
『多機能低下不全症候群って…なんですか?』
こっちが聞きたいよ!
『前例がないし、あなたの病気は進行性だから、出来る今に、好きな事をしなさい。出来なくなった時に後悔しないように。』と言われ、病院から追い出されました。
『治る事はない。ここまで生きてこれたのが不思議です』
そう当たり前のように、言われて。私は、この世の絶望を、感じました。

どうして向き合ってくれないのですか?
どうして、見捨てるのですか?
すがりたいのです。どうか。
助けてください。
見捨てないでください。
見放さないでください…。

そんな私の、想いは、願いは、届かなかった。

『いつ何があっても、おかしくない状態なんです。お家で、出来るだけ長く今の生活を続けさせてあげてください』
心停止して、意識をなくして、運ばれても。
集中治療をやった後は、まだ状態が落ち着かないうちに、在宅に帰されました。
『ここにいても、もうすることはないんです。』
『我々に出来る事は、もう何もありません。後は、残りの時間をご家族で過ごしてください。』
感染症への抵抗力がまったくないにしても、病院は、入院させてくれませんでした。

こんな難病な患者を。重度障害者を。
回復が望めない患者は、排除し、ベッドの回転率を挙げるため、必要最小限しか入院も出来ませんでした。

中には、良き医師もいて、私の精神が不安定な時は、精神の安定を保てるまで、その場所として。緊急避難入院をさせてくれる事もあった。
そんな。信頼できる医師と出会えたのも、この病院なのです。
ここには、いっぱいの優しさと。温もりと。思い出があって。簡単には、サヨナラできないのです。
もっともっと大きな病院に行って、設備が整ってる病院行って、この病気が治るというのなら、喜んで行きます。思い出なんかも捨てて、行きます。
でも。そうじゃないんです。
私の病気は、治る病気でも、良くなる病気でも、リハビリをして再び機能が戻るような病気でも、ないのです。
あなたは、それを、分かってはいますか?
軽々しく、言わないで。
今まで、医療から見放されてきた想い。
見捨てられてきた想い。あなたに、何が分かるというのですか?

私は、あの病院を、愛しました。
先生を、信じました。
治療がなくても、必死で私のココロに、寄り添ってくれた彼らがいたから、今の私がいるのです。
そんな、彼らとの築き上げてきた信頼関係の土台は、誰にも踏みにじる事、この域に入ってくる事は、許されません。

いつまで、頑張ればいいのか。分かりません。
だけど。
終わりのない病気を抱え、それを機に見えた事を、私は、伝えていきたいのです。残しておきたいのです。

静かに、今を生きたいのです。
もう、何も期待はしないと決めたから。
それは、あきらめでもなんでもなく。
ただ。
今を生きるために、必要じゃないものを捨ててきただけの事。
今を生きるために、きょうをあすに繋げていくために、邪魔なものを、排除していくと、誓ったのです。
そうしないと、私は前へ進めません。


医師と対立する事もある。
医師も人間。患者も人間。
ある病棟医が言った言葉が忘れられない。

『治らない患者の病室には、行きにくくなる。』
『申し訳ないと想いながら、正直気持ちの重荷となり離れてしまう。』

という言葉を、想いだします。
医師との信頼関係も所詮。人間関係のうえで、成り立っている事だけど。そこには、生命への責任と、ひとりの人間の、人生が係っている事を、忘れないでほしい。

医療の限界を知ってしまったから。
医療の厳しさを知ったから。
医療のあいまいさを、みてきたから。
医療の実態を、目の当たりにしてきたから。

医療から、見放され。
見捨てられる辛さ。無念さ。やりきれなさ。憤り。
いろんな感情を抱いて。私は、ここまで生きてきた。
この小さな胸で。
誰にもいえず、たったひとりの胸の内で。
いろんな事を感じ、いろんなものを見て。

もう、見捨てないでください…
もう、見放さないでください…

望みがなくても。
どうか。どうか。どうか。
治療を…続けてください。

あの時の周りの厳しさは、まだ可能性があったから。
でも今。すべての優しさに、不安になってしまうのです。

私は、生きている限り。
この『終わりのない病気』と闘い続けるのです。
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【2006/11/03 00:40 】 | 病気 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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